創団5年の記念すべき年に

「Virtual Wind Symphony概要 2000」<2000(平成12)年発行>より

 Virtual Wind Symphonyは、1995(平成7)年、「今までとは違う形態の一般バンドをつくろう!」という呼びかけに呼応した、首都圏を中心に全国から集まったメンバーによって結成されました。

 その活動内容も斬新なもので、「ブランクの長い人が気軽に演奏できる場」、そして「インターネットを利用した情報交換」という活動の二本柱を当初より掲げてのスタートとなりました。

 今でこそ、インターネットを利用した広報活動は、各吹奏楽団によって日常的になされていますが、当時は、インターネットの一般利用の黎明期。右も左も分からぬまま、とにかくコンピュータの前に座ったことが今では懐かしく思えます。

 また、1960年にポール・ラングランがユネスコで提唱したことに始まった、「生涯学習」の理念。日本では、まだまだ普及の途上にあるといえますが、「いつでも、いつまでも、自分に無理なく楽器を続けていける」当団の演奏の場は、まさに「生涯学習」の理念そのものであると自負いたしております。

 創団まる5年を迎えた当団ではありますが、私たちのたどってきた道は、決して平坦なものではありませんでした。

 前例がない活動であるがゆえ、試行錯誤の繰り返し。少人数での、しかもメンバーの一定しない環境での毎回の合奏。吹奏楽界では、他に類を見ない「ネット上での活動」。未だかつてない経験に何度も壁にぶちあたりながら、その都度問題を解決してきました。試行錯誤は、未だなお続いていますが…。

 昨年(平成11年)は、一つの転機でした。一般吹連合同演奏会への出演、都吹連吹奏楽祭への出演、そして、アンコン。

 これからも、更なる飛躍に向かって、団員一同精一杯、努力してまいります。そして、それを支えて下さっている吹連はじめ皆様方に心よりお礼申し上げます。

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