【はじめに~25周年をふりかえって~

-Introduction "Looking back on the 25th anniversary of the foundation"-

 「ブランクの長い人が気軽に演奏できる場」、そして「インターネットを利用した情報交換」という活動の二本柱を当初より掲げ、1995(平成7)年に20名の発起人でスタートした当団は、2020(令和2)年に創団25周年を迎えました。創団25周年の年に予想もしていなかった、未曾有の「新型コロナウイルス感染症との長い闘い」が期せずして始まりました。

 練習活動もままならない中、いつもお世話になっている、東京都一般吹奏楽連盟の合同演奏会や、納会など、貴重な演奏や交流の機会も中止となってしまいました。さらに、当団の団員は、エッセンシャルワーカーが非常に多く、それぞれが「コロナとの闘い」に全力投球した、1年以上となりました。団員同士ようやく連絡を取り合えたのは第5波が沈静化に向かい始めた、令和3年9月のことでした。

 当団の25年にわたる歴史の中では、様々な紆余曲折があり、残念ながら音楽監督を置いていた時代に一度楽団を離れてしまった仲間もおります。ただ、SNSでお互いに繋がっている仲間もおり、近況報告の連絡をしているうち、原点に立ち返り、生まれ変わった当団の趣旨に賛同してくれて、徐々に昔の仲間が戻ってきております。

 1年遅れのスタートとなりましたが、「25周年の節目に、次の25年に向けた活動を!」との思いで、団員一同、目下様々な企画を検討いたしております。

 まずは、創団の原点に立ち返り、「気楽に、楽しく、無理なく」をモットーに、過去の資料を振り返り、当団の歩んできた道を整理し、今後順次内容を更新してまいります。

 そして、一年遅れではございますが、「25周年の節目」を大切な機会として、団員一同、当団の活動のアップデートを目指して様々な「当団らしい企画」を考えてまいりたいと考えております。

 「楽団の沿革」の作成につきましては、日頃よりお世話になっております、東京都一般吹奏楽連盟の役員の皆様並びに加盟団体の皆様にご協力をいただき、おかげさまで、当団の歩んできた道を記録として残すことができました。また、創団当時の当団を物語る記事の掲載につきましては、公益社団法人日本吹奏楽指導者協会事務局、一般社団法人日本・管打吹奏学会事務局に大変お世話になりました。25年あまりにわたり当団の活動を温かく支えてくださっている全ての関係者の皆様方に団員一同、心よりお礼申し上げます。

令和3年11月 Virtual Wind Symphony 団員一同

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